ある日、自分の子供が普通ではない、発達障害だと言われたら、あなたはどうしますか?反発して怒りますか、それともそれを受け入れて療育を受けさせますか?
この時の親の反応によって、子供の将来は大きく変わります。
・愛する我が子が発達障害?
私は、3人の子供の母です。その中の2人が発達障害と言われました。3人の子供は、全て普通分娩で出産しました。子供を持つ方は皆同じだと思いますが、3人ともかけがえのない愛する子供です。
最初に診断された、私の第二子について書いていきます。産まれてから3歳手前ぐらい前までは、ニコニコと誰にでも愛嬌をふりまく、自慢の子供でした。特別手もかかる事もなかったですし、イヤイヤ期もなく、ニコニコしている子供でした。主人とも「この子は、ほんと手がかからない子だね〜」とよく話していました。俗に言う親バカです。
そして、一歳半検診があり、いつものように、ニコニコと愛想を振りまいて、ご機嫌の我が子でした。でも今思えば、そこら辺から、周りの知識を持った人達からすれば、なんか違うと思われていたのかな…と思います。
保健師さんと私が話をしてる途中でも、大好きなキャラクターの貼り絵を見つけては同じ単語を何回も繰り返し言ってる我が子。私から見ると、いつもと何も変わらない愛する我が子です。
でも、保健師さんは、市の発達支援センターを勧めてこられました。私は何の事だかよく分からないまま、保健センターから帰宅しました。
その時は、私も三番目の子供の出産を控えていたのもあり、ただの市が開催している「赤ちゃんサークル」だと勘違いをして、毎月開かれている発達教室もスルーしてしまいました。今さら後悔してもどうしようもない事ですが、あの時動いていれば…と今だに考えます。
そして月日は経ち、3歳手前になり、下の子も産まれました。その頃から、今まで平穏に過ごしてきた日々が徐々に変わっていきました。核家族の私達は、周りの人達との交流は不可欠で、マメに子供広場などにも顔を出すようにしていました。ところがそういう交流の場が合わないのか、気に入らない事があったのか、今まで穏やかだった我が子の行動が目立ってきました。
交流の場に我が子を連れて行くと、体全体で拒否。集団行動なんてもってのほか、泣いて泣いて泣きわめくという日々…。それでも、懲りずに私は、幼稚園に入る手前の子が集まるイベントに我が子とマメに参加していました。
そういう事が苦手な子なんだな〜早く慣れてほしいなの一心で、今思えば、親のエゴだったのかもしれません。我が子は我が子で本当きつかった事だろうと思います。ごめんね…。
そして、近所の幼稚園の先生から言われた一言は、「育てにくいと思った事は?」 「早めに、保健センターに相談に行ってみては?」と助言してもらいました。
ここで、普通なら「大事な我が子が普通ではないだなんて、なんて失礼な事を言うんだ!」と怒る親もいるかもしれません、実際そう言ってしまう親御さんの気持ちも凄く理解できます。
でも、私は少ない脳みそで、一生懸命考えました。今までの行動を見て、「これは、色々悩んでいる暇はない、早く動かなくては手遅れになる」と考えました。そして、保健センターに相談させてもらった後に、病院にて診断を受けることになりました。その結果、我が子の診断名は、「自閉症スペクトラム」でした。
・ 診断後
冷静に振る舞っていても、「わが子は本当に発達障害?」と毎日毎日自分の心と葛藤する日々が続いていました。時間があれば、ネットで発達障害の事を調べまくる検索魔になっていました。
そして、一歳半検診の時に勧められていた、市の発達支援センターに通う事になったのでした。通い始めたばかりの頃は、順番に並ぶ事も、先生の指示も聞けませんでした。音楽がなって体操が始まれば、下を向いて参加をしてくれません。
なんで周りと同じ事ができないのだろう、せめて、音楽がなったら、やらなくてもいいから、ニコニコしといてほしい…。本当に最低な母親だったと思います。なんで、目の前にいる我が子の立場に立って物事を考えてあげれなかったのでしょうか。
この時の私は、これから我が子が歩むだろう長い人生の先のことではなく、今この時点のことで頭がいっぱいでした。
・現在
今は、幼稚園に通い始めました。もちろん、支援センターにも通っている日々です。
少しずつですが、我が子も成長していってくれています。最初は、幼稚園に行くのも嫌で大暴れして、慣れてくれるのも時間がかかりました。
でも、ある人から言われた一言が私を支えてくれました。
「なぜ、なんで我が子が発達障害なんだと、後を振り返っても何も始まらない、今からもっと辛い事は沢山あるでしょう。今できる最善の事をやってあげましょう。」
ほんと後悔と涙の日々の私を救ってくれた一言でした。
周りと違ってもいい、我が子と一緒に過ごす大事な時間を大切にしようと日々考えています。そういった、私のような立場の方と気持ちを共有できる場を作りたいと最近考えています。