この記事は30代の女性に書いていただきました。
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わたし(30代女性)の家族構成ですが、両親と、双子の姉がおります。この双子の姉が重度の自閉症で全く喋れないのです。
そのために年金をもらっているのですが、両親は昔から姉にばかりつきっきりで、どうも私は蔑ろにされてきた記憶が強いのです。
双子の姉は全く罪が無いのですが、次第に姉を疎ましく思うようになっていく自分が嫌でした。手のかかる方にどうしても目がいってしまうのも理解はしています。しかしどうしても「私は親にも見捨てられた、」と、恨みに似た気持ちになってしまいます。
母に「両方可愛がっているのに、何を言ってるんだ」と言われても「じゃあなんでスマホの待受画面はSちゃんだけで、私は全くないの?」と言いたくなります。
親との関係性がこんな状態でしたから、人付き合いも全く上手くいきませんでした…。人間関係が作れないのはそのせいだけではなく、私も姉と同じで発達障害かもしれないという思いが当時からありました。
なぜなら同棲したこともある元彼に「君はアスペルガー症候群では?」と指摘されたからです。もちろん、この元彼とも、元彼のお母様とも上手くいきませんでした。
仕事は短期で辞めることに
大人になって仕事をすることになっても状況は同じ。学校と同じく全く上手くいかず、いつも仕事を短期で辞める羽目になってしまいます。
遅刻や職務怠慢をしているわけではなく、原因は人間関係です。人と話がかみ合わないのです。どうコミュケーションをしたらいいのかが分からず話が続きませんし、相手の言っていることも上手く理解できていません。
同僚は「そんなこと言わなくてもわかるでしょう? 察してよ」と言ってきましたが、私は「詳しく言ってくれさえすればやるのに、言わなくても察してとか無理」という気持ちでした。外国人と話している感覚に近い。
ですので、20代初め頃から「私は働きたくないのではなく、人と働くのが苦痛で仕方がない」とも思っていました。
その後も、やはり仕事が長続きしたことがなく、父親にも「なんでもいいから仕事を探して来い!」と言われて、仕方がなく面接をし続けましたが全部不採用になりました。
発達障害の診断
そうこうしているうちに鬱が重くなって、とうとう29歳で、精神科の医師に「あなたにはアスペルガー症候群です。鬱は二次障害です」と診断されました。
自分のことが少し分かるようになったメリットももちろんありますが、いろいろな場面で今度は「発達障害に逃げるな」「被害者ヅラするな」と両親に言われるようになって、本当にストレスでした。理解のない父も今はそこまで酷いことを言わなくなりましたが、当時の言葉は忘れることはできません。
また、アスペルガーが分かる前は自分を責めるばかりでしたが、それが判明してから親に対し強い怒りを感じるようになりました。「私も障害なのに、これ以上悪者にされる筋合いはない!」と。
診断後、発達障害者として働き始めましたが…
2010年に、障害者枠で東京のとある大会社に入ることができましたが、東日本大震災の影響で辞めさせられ、最後には「やっぱり発達障害者って厄介ですよね~」みたいに言われたことで、「もう二度と会社というもので働きたくない!!」と思うようになりました。
そして、今現在
今現在、両親をあまり信用できず、そのうち鬱病が悪化し、半分ひきこもり状態になってしまいました。
しかし私は、せっかくの人生、この先は楽しみたいです。長年私はガラス工芸(とんぼ玉)を作っていてるのですが、それを売るためのネットショップを運営したいと思っています。
会社で働くのは諦め、自分にできることで社会と関わりを持って生きていきます。
[参考記事]
「高機能自閉症の娘について。自傷行為、便で遊ぶなど」