この記事は30代の女性に書いていただきました。
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気づく前は…
現在小学4年生の娘が「発達障害のグレーゾーン」と診断されたのは、
小学1年生も終わり…次の学年を迎える春休みでした。
入学式を終えて…小学校生活が始まるといくつもの問題が起こりました。私は、PTAの役員になったので、小学校に行く機会が多かったのですが…行くたびに、娘が先生に大きな声で名前を呼ばれ、叱られていたのです。
「どうして、時間を守れないの?」
「雑巾の場所が違うでしょ?」
先生は、私の姿を見ると…トタンに静かになり娘を叱らなくなるのです。その頃は、娘の中に何が起こっているのか私も分からず…家でも私が怒ってばかりでした。
「どうして筆箱をなくしてくるの?」
「宿題やらなきゃだめでしょ?何時間かかったらできるの?」
こういう状態でしたので、知り合いのお母さんから「気分を害されたらゴメンね。〇〇ちゃん、発達障害かどうか調べてもらったら?」と言われ、1週間後に受診させることにしました。
ついに結果が
私が医師から娘の小さい頃の様子を聞かれている間に、当時小学1年生の娘は発達検査を受けました。
その後にドクターから「発達障害の診断としてはグレーです。生活等には問題ないレベルで、周りの方のサポートがあれば学校生活も上手くできます。学習障害もないので、時間がかかりますが理解はできます。学校に…ちゃんと説明してサポートしてもらって下さい。」とのこと。
担任に連絡をして小学校へ行きました。検査結果の紙を先生に見せながら、グレーであること、そして「学校が嫌いにならないように…配慮してもらいたいんです。先生から頭ごなしに怒られトラウマにならないように。だから、彼女が安心して勉強できる環境をサポートして欲しいんです。」と伝えました。
もちろん、学校だけではなく、家庭でも努力はしていました。私は娘の宿題に何時間も付き添い、寝るのはいつも22時過ぎ。私は疲れて、お風呂に入れるのは1週間に2日だけの生活です。
虐待の疑いをされる
仕事から帰ってきて疲れている私も、イライラから大きな声で怒ることも増えました。そんなこともあり、「子育て相談センター」に定期的に相談に行くようになっていました。
精神科の資格を持っている相談員が私の担当になると「そんな気持ちだと、虐待に繋がるので…ストレスを溜めないように。虐待しなくて良い方法を考えましょう」と、あたかも、虐待している前提で話をされるようになりました。
シングルマザーで、裕福ではないし、娘は低身長…しかも、ぜん息の持病もありました。だから「虐待しそう」という感じになってしまったのかと思いました。
それからは、相談に行かなくなりました。心配して担当の方から電話が時々ありましたが、もう、相談するだけで心が傷つくのです。
ベテラン先生の理解がないのは…なぜ?
小学校へも継続して相談しました。一番の相談は、「宿題」のことです。時間がかかることを説明して、なんとか解決策を一緒に考えてもらうように先生に何度もお願いしました。
ところが…娘は、学校では120%頑張るので、家の中で宿題できない状況だという事がなかなか伝わらないのです。「やれば、できる子。お母さんが協力してあげて下さい」それしか言われないのです。
昭和時代のザ・先生という感じの方で、良い先生なのですが、「発達障害グレーゾーンの子供」についての理解がない先生だったのです。
そして、あるトラブルが起こりました。昼休みに娘は、クラスメートとふざけていて、登っていけない銅像の台座に男の子と上り、男の子が落下してケガをしてしまったのです。
その件で、いろいろ先生に状況を質問された娘はパニックになりました。先生方も、いつもと違う娘の姿にビックリしたそうです。
私は発達障害気質により距離感が掴めない娘は、もしかしたらその子を突き落としてしまったのかと心配でしたが、結局、男の子が自ら足を滑らして落ちた事を話してくれて解決しました。
しばらくして、担任に改めて娘の事を聞かれました。
私は、
「発達障害の検査をしたこと」
「その結果を1年生の担任に相談したこと」
を改めて説明しました。
学校側は、きちんと把握していない様子でした。3年生になってすぐの「家庭訪問」で私が話した娘の状況しか先生の情報として認知されていなかったのです。1年生の頃から何度も説明していたのにです。問題が起こってからでしか動いてくれないのです。
学校のカウンセラーって…
4年生になる少し前に、再び「子育て相談センター」へ電話しました。学校と協力するには、どうしたらいいのか?どの先生に言えばいいのか?
その時、学校には、カウンセラーという先生がいることを知りました。それと同時に「発達障害者センター」という施設が新たに出来たことも知りました。
私は、まず小学校のカウンセラーの先生と話す機会を学校にお願いしました。ただ、その事をすぐに後悔しました。
「お母さん、発達障害って言ったって…一個性ですよ。教室で暴れたり、叫んだりしないんでしょ?問題ないですよ。」そう言われたのです。
そう、学校側からしたら「問題ない」のです。授業でレポートがまとめられない事も、連絡帳が書けなくて忘れ物がある事も問題がないというのです。
いままでの私は、相談先を間違っていた?
困った私は、「発達障害者センター」に相談しました。担当の方に今までの経緯を話しました。
1年生の時の検査の話。
学校での様子。
家での宿題の状況や生活リズムが崩れて困っている事。
学校のカウンセラーの事。
「子育て相談センター」でのやり取り。
本当に、どんどん言葉が溢れて…止まらなくなりました。この気持ちを、この状況を伝えたくて、泣きながら話しました。感情的になっても解決しないことはわかっていました。
でも、見た目普通で、しかも、我が娘は話す能力が抜群なので理解されにくいのです。
「しっかりした子ですね」
「頭良さそう」
などと言われることも多くて、そのギャップに悩んでしまうです。理解されないのです。
発達障害者センターの担当者に再度、検査をする事を勧められました。その結果を元にサポート体制を考えてもらえるようにする為です。つまり、「生活面の問題点を解決する」療育をする為です。
私は、3年もの間、学校と相談センターの間で悩みストレスだけ溜める生活を送っていたのです。娘の為にと頑張ってきたのですが、結局そのストレスで娘には冷たく当たってしまったりしました。いくつもの検査をしている途中ですが、闇雲に悩む日々からは開放されるまで努力をしていきたいと思います。
[参考記事]
「特別支援学級に通う自閉症スペクトラムの娘の特徴」
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