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児童発達支援ってどんな所?どんな療育を行なっているの?

 

 児童発達支援という通所施設に関してご紹介いたします。放課後等デイサービスは小学校から高校までの障害を持つ就学児童が療育を受ける通所施設ですが、児童発達支援は小学校に入学するまでの障害を持つお子様が療育を受けられる通所施設です。簡単に言えば放課後等デイサービスは就学児童、児童発達支援は未就学児が対象です。

 児童発達支援をご利用になるお子様は様々な障害を持っているので、一人一人の障害に合わせた療育を受けられます。またお子さんが安心して過ごす事ができる居場所でも有り、ご家族に対するレスパイトケア(家族の休息)の役目も担っています。

 放課後等デイサービスと同じく多くの施設は送迎をしており、幼稚園、保育所、自宅にお迎えに行き、サービス提供時間終了後に自宅へ送っていきます。

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<どんな子供が通うの?>

 児童発達支援に通うお子様の中にはすでに障害手帳をお持ちのお子様も居ますが、2歳・3歳などの小さなお子様の「診断前の発達障害の疑い」の場合、発達検査の結果、受給者証を発行してもらって利用しているお子様も多く見受けられます。

 最近では検診で言葉が遅かったり、同じ年のお子様と比べ行動(多動など)が違ったりして発達検査を受けてみる事を薦められ、その結果、発達障害の疑いを指摘される事も多く見受けられます。

<児童発達支援ってどんなところ?>

 児童発達支援のサービスを受ける施設には児童発達支援センターと児童発達支援事業所の大きく2つが有ります。

 児童発達支援センターは様々な障害に対して適切な支援が受ける事ができる施設です。施設に通うお子様への療育、障害を持つお子様を育てているご家族へのサポート(相談やレスパイト)、幼稚園・保育園との連携を行なっています。

 児童発達支援事業所は児童発達支援センターと比べ、各地域ごとにかなり施設の数が多く有りますので、より身近に療育を受ける事ができます。

 お子様が早期の療育を受ける事で「言葉、日常動作、運動機能、友達とのコミュニケーションの遅れ」などを取り戻すきっかけとなります。これらの施設が各地域に増えて来た事で、お子様に関する発達の悩みなどを相談できる専門施設が身近となり、親にとっても大きな心の支えになります。

<どの様なサービスが受けられる?>

 具体的な療育やサービスは施設ごとに様々なので実際には施設に問い合わせて確認し、見学をしてご判断をしてください。

 何らかの障害を持つ子ども達にとって、その問題となる部分を少しでも早く見つけ、対応してあげる事がとても重要となります。児童発達支援では各利用児1人1人に対して個別支援計画書という支援のプランを決め、施設のスタッフ全員が理解をしたうえで利用児に対応します。施設によっては言語聴覚士や理学療法士など専門のスタッフが対応する場合もあります。

 ご家族への支援としては、サービスを利用するご家族にとって身近な相談施設になります。お子様の発育や問題点などを常に相談できる存在です。また、これらの施設はレスパイトケアとしての役割もあり、一時的に児童発達支援施設にお子様を預ける事でご家族や親が休息の時間を確保できます。

 具体的に障害児に対してどんな支援を行なっているのか。

◆言葉
 自閉症児などの障害を抱えているお子さんは発語が遅れる傾向があります。ですので、発語を促し、ボキャブラリーを増やすお手伝いをします。言語聴覚士などの専門家が指導にあたる場合も有ります。

◆コミュニケーション力と社会性
 発達障害児のお子さんは人間関係が苦手な傾向があります。例えば一人で遊んでいて人との関わりを避けていたり、お友達との距離感が適切に取れないなど。

 グループ活動のプログラムによりお友達や周りの人とのコミュニケーションを取れるようにします。

◆日常動作
 日常の中で行なっている箸の持ち方、トイレ指導、服の着替えなどの基本動作のトレーニングします。理学療法士や作業療法士などの専門家が指導にあたる場合も有ります。

◆運動
 発達障害児は筋力や体幹が弱い傾向にあるので、遊びやリトミックなどで運動機能やリズム感を養います。ダンスや運動の専門家などが指導にあたる場合も有ります。

◆学習
 絵本を読んだり絵をかいたり字を書いたり時計の読み方を覚えたりして就園や就学の準備をします。

 ご利用時間は、朝からご利用されるお子さんもいれば、朝は幼稚園に通い、終わってからご利用になるお子さんなど様々です。

 ご利用回数は利用児の状況、ご家族の状況や意向により1ヶ月の利用回数が決められた上で受給者証が発行されるので、決められた日数の中でご利用ができます。

 利用に対する個人負担金はご利用料金の1割となっていますが、各ご家庭ごとの所得により上限が決められています。

目安は下記の通りです。

生活保護受給世帯・市町村民税非課税世帯:0円

市町村民税課税世帯「年間所得が890万円以下」:4,600円

市町村民課税世帯「年間所得が890万円以上」:37,200円

 その他の必要な費用としては一般的におやつ代・食事が有る場合は食事代・活動などにかかった材料費などが有ります。

 児童発達支援センターや施設は障害を持つ子ども達が各専門家による支援や療育を受ける事でコミュニケーション力や社会生活への対応力の向上につながるきっかけとなります。

 また、身近にお子様の障害に関する悩みなどを相談をする人が居なくてお困りのご家族の方たちも、専門家がお子様の状況を観察したうえで様々な相談にのってもらえます。

 早期に療育を行うことで学生や社会人になってからの困りごとが減り、生きやすくなることを目指しているので、一度相談に訪れてみてはいかがでしょうか。

[参考記事]
「放課後等デイサービスってどんな所?どうやって選ぶの?費用は? 」

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