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ADD(注意欠陥障害)のお陰で才能が開花しました

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 先日テレビで、2足歩行の猫を観ました。その猫は生まれつき前足が不自由です。しかし、主人が帰ってきた時に迎えに行きたいがため、動く後ろ足のみで頑張っているうちに歩けるようになったそうです。今では後ろ足が筋肉隆々です。不自由さを克服した猫に心が暖かくなりました。

 これは発達障害の人にも当てはまるのではないでしょうか。不自由さを克服すれば才能が開花することもあるのです。私もそのうちの一人です。

ADD(注意欠陥障害)という診断を受けて

 私自身がADD(注意欠陥障害)と診断を受けたのは8年前、30代の頃でした。発達障害のテストを受けたきっかけは、当時小学校1年生だった娘が、生活面、勉強面などで他の児童たちについていけなくなってしまったので、学校の勧めで発達障害のテストを受けたところADHDの診断を受けたことです。もしや私もと思い、検査をしてもらったところ、ADHDの中でも不注意性が優位なADD(注意欠陥障害)と診断を受けました。

 私は学生時代は田舎でゆったりと過ごしたため、当時はさほど生きづらさは感じていませんでした。ただちょっと忘れ物が多くて、集中力がなくて、周りと発想が違うだけの「少し変わった天然ちゃん」…そう思っていました。

 しかし、社会に出てからは別でした。事務職についたのですが、正確さを求められたり、適正な判断力を求められるのが苦手でしたし、相手の人が何を望んでいるのかを察するのが苦手でした。早く「普通の人間」になりたいと思いました。それでも生活をするため、子どもを育てるために必死に働いたのですが、ある時急に身体が動かなくなりました。二次障害のうつ病が発症したのです。なんで自分だけこんなに大変なんだろう、私はバカなのかと悩みながら15年の間に7回も転職を繰り返しました。ここで留まっていたならば、才能が開花することもなかったでしょう。

 そんな中、2012年、ADHD治療薬のストラテラが大人にも処方が許されるようになりました。「これで私も「普通の人間」になれる!!」と嬉々として治療を始めたのですが…結果的に「普通の人間」にはなっていません。5年間飲み続けましたが、私には効果がなかったのです。

 でも、今では逆にストラテラが効かなくて良かった!と思っています。ADHDを抱えている人は冒頭で書いた猫のような人たちだと言えるからです。

薬に頼らない生き方

 ADD(注意欠陥障害)の私にはたくさんの苦手なことがありますが、それを補うように得意なこともあります。私の発達障害のテストの結果の中に「耳から入った情報を処理するのは苦手だが、視覚情報や抽象的な思考は得意」と書いてありました。

 つまり、「耳から入った情報」は先ほどの猫の「動かない前足」と同じで、「視覚情報」は「後ろ足に付いた隆々の筋肉」と同じなのです。

 そんな視覚情報に頼っている私は、例えるなら、常にいくつものパソコンの画面が目の前にあって、そこに流れる画像を同時に観ている状態です。アイディアや面白いことが同時にその画面に表れるので常に忙しいですが、きっと「普通の人間」よりもずっとカラフルな世界を観ているはずです。

 そして私は、その映し出されたアイディアを基にクラフト作品を作っていたところ、書籍化もされました。それまで「障害」だと思っていたことが「才能」に変わったのです。今は独立をして、自分の得意な仕事(クラフト)だけをしています。自分の得意な仕事をすることで自信が付いたお陰で、二次障害のうつ病に悩まされることもなくなりました。

 今ご自身がADHD(ADDなど)やアスペルガー症候群などの発達障害の方、そして発達障害のお子さんのいる方、薬を飲んで「普通の人間」になるだけが幸せの道ではありません。なぜならば、前足の不自由な猫のように、その後ろ足は進化をして、4足歩行よりももっと良い景色を見られる可能性があるからです。「なんて私はダメな人間だろう」と思っていては才能が開くどころか、一生冴えない人生だったと思います。

 現在中学3年生になった私の娘も私と同じく視覚に頼って生活しているので、学校で賞を取るくらい絵が上手く、美術系の高校進学を目指しています。

そんな彼女がこう言いました。
「あー、ADHDのお陰で、才能が開花して良かった!!」

[参考記事]
「ADHDの薬コンサータの副作用で幻覚。袖から大きい蟻が」

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