Read Article

広告

ADHDの診断を受けてから、薬に頼らない対処法が分かりました

 

この記事は20代の女性に書いていただきました。ADHDの診断を受けた経緯とその後、どのようにその性質に対処していったのか。

……………..

広告

ADHDに気づいたきっかけ

「〇〇(私)ちゃん、これで何回目?ちゃんと聞いてるの?」

 バイト先で言われたこの言葉。それは私がADHDと気付くきっかけでした。私は飲食店でバイトをしていますが、ガスの元栓の閉め忘れや準備物の出し忘れなど、同じことで何度も注意されていたのです。注意されながら私はふと思いました。

「そういえば、私、注意されたこと頭に入ってない……。」

 バイトを始めて二年近くになります。今まで何度もいろんなことを注意されていました。ちゃんと注意も話も聞いてきたつもりでした。しかし、いざ思い出そうとするとほとんど思い出せません。聞いたことの半分、いや、4/5近くが抜け落ちているように感じられました。もしかしたら私は普通と違うのかもしれない。直感的にそう思いました。

 次の日私は書店へ向かい、ADHDに関する本を購入しました。そこに描かれていたのは、私と同じような悩みを持ち、行動をする女性でした。これを見て私はADHDかもしれない、と思い始めたのです。 

今までを振り返ってみて

 小さい頃から片づけが下手でした。勉強机の上は物であふれていて、片づけてもすぐに散らかっていました。失くし物、忘れ物も多く、親から「不注意」「注意力散漫」「落ち着きがないんだから」と何度も言われていました。ADHDの特徴そのものです。

 しかし、それは性格だと思っていました。両親も特段気にしてはいませんでした。勉強も、数学が壊滅的でしたが、他は平均以上か平均並みに出来ていました。無事大学へ合格することが出来たので知能的には全く問題がないと思っていました。

 大学のためにいざ一人暮らしを始めてみると、6畳間の小さな部屋を借りているにも関わらず頻繁に物を失くします。物を無意識にどこかへ置いてしまうと、その後探し出すのに何時間もかかっています。遠方の友人と遊ぶためにホテルに泊まった際、宿泊先にそのまま財布を忘れてきてしまったこともありました。

 自分がADHDかもしれないと思い始めたころ、今まで生まれつきの性格だと思っていたこれもあれも、発達障害のせいなのではないか、と考えるようになったのです。

診察を受けて

 大学の相談室へ行き「自分は発達障害かもしれない」と相談したところ、近くの心療内科を紹介してもらいました。そこで検査を受け、私はADHDと診断されました。

 医師からは「頭の中では概念を理解できているけれど、それを言葉にするのが苦手だ」ということや「数学のように、違う概念同士を結びつけることも苦手だろう」ということも言われました。確かに、標準的なレベルの計算ワークなどに載っているような単純な計算問題は公式を覚えれば解くことが出来ました。

 しかし、公式をそのまま当てはめるのではなく、いくつかの公式を組み合わせて解く模擬試験のような問題は、公式を覚えて練習問題をいくら解いてもその後は全く解くことが出来なかったのです。先生は「パターンを覚えれば解ける」と言っていましたが、いざ問題を解くときになるとどの公式を使えばいいのか全くわからなかったのです。この説明を聞いて、今までどうして数学が出来なかったのかわかった気がしました。数学が出来なかったこととADHDと関係していたのが意外でした。

 その後、医師には「ADHDの性質について勉強をして、少しずつ自分の性質に対しての対処法を身に着けてください」と言われました。

その後の対処法

 集中力を上げるために、「ベタナミン」という薬を処方されました。薬を飲むことで頭の中の雑念がすっきりして集中できる時間が前よりも増えたように感じます。しかし、薬は副作用があるので、長い間飲んでいるわけにはいきません。

 また、薬だけではなく、生活も少しずつ改善していくようにしています。インターネットでADHDの人がどのように過ごしているかを調べて、その方法を試してみたりしました。例えば、スマホでメモを取る。物を失くさないようにするために財布やスマートフォンのカバーなどを派手な柄にすることや特殊な手触り(レザーやフェイクファーのようなもの)にするなどを試してみました。なかなか実践できていないのですが「掃除を少しずつやる」ということも心がけています。

 一番役に立ったのは「忘れもの探知機」です(安いものだとネットの通販サイトで2000円ほどで購入できます)。このおかげで部屋の中で携帯を置き忘れても、すぐに見つけられるようになりました。

 診断を受けたことで自分がどう行動すればいいのか、その対処法が具体的に分かるようになりました。けれど、やること全てが上手くいっているわけではありません。荷物は減らしましたが、部屋は散らかってますし、物事を忘れたり後回しにすることも多々あります。バイト先でもメモを取るようにしていますが、まだまだ失敗続きです。調べた方法もすべて上手く行っているとは言えません。けれど、前より状況は良くなっていると思います。これから、不得意を得意でカバーできるよう前向きに過ごしていきたいと思います。

[参考記事]
「ADHDの診断を受けた後の現在の仕事」

URL :
TRACKBACK URL :

Leave a comment

*
*
* (公開されません)

Return Top