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ADHDと自閉症スペクトラム障害の合併と診断された息子の特徴

 

 この記事は発達障害(ADHDと自閉症スペクトラム障害)の息子さんを育てている女性に書いていただきました。

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 息子がADHDと自閉症スペクトラム障害の合併と診断されていますので、その特徴を中心に書いていきます。

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療育センターに行くきっかけ

 市の実施している一歳半検診の時に発語の遅れが気になることを伝え、保健師さんと面談をしました。その時の息子は保健師さんに全く興味を示さず、部屋にある車のおもちゃでずっと遊んでいました。

 息子の様子を見た保健師さんは何かを感じたらしく、明確には言ってくれませんでしたが、「療育センターに連絡して相談してみましょう」と言われました。この時私は正直、「まさか」と信じられませんでした。

 発語の遅さは保育所などの多くの子どもがいる場所に行くと刺激をたくさん得られる可能性があると教えていただき、すぐに特定保育(週3利用)のある保育所を探しました。運よく保育所が見つかり、週3日子どもを保育所に預け、私は働きに出ました。

 保育所でお友達とのトラブルが多々あり、小さいながらにこだわりが強いことを保育士さんに指摘されました。そしてここでも療育センターに一度相談してみては、と言われました。一歳半検診を終えたその日に療育センターに連絡を入れましたが、予約がいっぱいだったので息子の予約が取れたのは3か月後でした。

 療育センターでは色々とテストをしました。この時は「年齢より少し遅れているが、まだ結論を出せません。落ち着きがないなどの特徴があります。ADHDの傾向があるのかもしれません。視線が合いにくい、自分の世界に入ってしまう特徴を見ると自閉症スペクトラム障害も疑われます。ですが、今はグレーです。」と診断されました。今後何か気になることがあったらいつでも連絡するように言われ、療育センターでの相談は終わりました。

保育所を辞め、幼稚園(3年保育)に入園

 年少の時は特に目立ったことはありませんでした。年中になり、保護者面談の時に担任の先生から【お友達とのトラブルが多い】【こだわりが強い】【1人遊びが多い】【保育士の指示が通らないことがある】【落ち着きがない】などの特徴を指摘されました。

 そして療育センターに相談してみては、と言われました。入園の時に療育センターで検査を受けたことは伝えてありました。年少の時の担任の先生にも話してありました。どうやら年少の時の先生との伝達がうまくいってなかったようです。ですが、前回はグレーの判定でしたが、ADHDによる落ち着きのなさ、自閉症スペクトラム障害による人間関係の苦手さが強く現れているので、もう一度療育センターに行くことを決めました。

二度目の療育センターでの診察

 事情を伝え、療育センターで再度検査をすることになりました。前回行ったテストとは異なる2つのテストをし、やはりADHDと自閉症スペクトラム障害の合併と診断されました。前回が「グレー」でしたので、ある程度は覚悟をしていました。ですので、ショックはありませんでした。

 言語や知能は年齢以上と結果が出たので、障害者手帳は発行されてません。しかし、体軸や筋肉の発達が弱く、作業療法のトレーニングが必要となりました。筋肉が弱いとじっと座っていられなくなり、立ち上がったり落ち着かなくなるためです。作業療法のトレーニングをすることにより、落ち着く子もいると医師に言われ、少し希望が持てたのを思い出しました。

現在は民間の療育のクラスへ

 年長になりました。幼稚園に療育センターでの結果(ADHDと自閉症スペクトラム障害の合併)を伝え、先生と密に連絡を取り合うようになったので幼稚園の先生方も息子への接し方を色々と考えてくれています。加配の先生もマンツーマンではありませんが息子のことを気にかけてくれています。

 民間の療育のクラスにも通っています。いくつか教室を見学に行き、教室の雰囲気や息子の様子を見て決めました。息子は体を動かすことが好きなので、運動をメインとした療育クラスに決めました。そこのクラスには息子と同じ症状の子が多く、1歳~小学生まで通っています。

 今も年中の時に言われた対人関係でのトラブルは時々あります。パニックになり泣き叫んで暴れる時は力の強さで負けそうになってしまいます。今はまだ小さいですが、これからどんどん成長して私よりも力が強くなった時のことを想像すると正直少し怖いです。しかしマイナスな遠い未来のことばかり気にしても仕方ありません。まずは明日のこと、来月のこと、来年のことを考えることが大切なんだということに最近気が付きました。

 来年は1年生です。息子はランドセルを背負うことを楽しみにしています。通常級なのか支援学級に行くのかまだわかりません。教育委員会などの方々と今後面談をしていく中で決定するそうです。

最後に

 息子は毎日一生懸命成長しています。しかし、対人トラブルが生じてしまった話を見聞きしたり、泣き叫びながらパニックになっている姿を見ると時々どうしていいのかわからず、頭を抱えてしまう時もあります。何度伝えてもこちらの気持ちが全く伝わらず、私の方が泣いてしまいそうになる時もあります。

 そのような時は自分達だけで抱えず、専門機関の方に相談したり、教えてもらったことを実践したりするなど試行錯誤しながら向き合っています。息子のためになることはなんでもやりたい!これが私達家族の思いです。

[参考記事]
「ADHDとアスペルガー症候群を合併している私の性質」

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