この記事は20代の男性に、ADHDの症状への対策について書いていただきました。
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私は現在20代(男)で発達障害者です。分類としてはADHDに当たると診察されました。企業に勤めていて、営業を主に担当しております。
今回はADHDを私が如何に工夫して克服やトラブルを起こさないようにしてきたのかの対策について記述していきます。
一般的なADHDの症状ですが、
〇ちょっとした音や人の声で意識が乱れてしまう、やらないといけない事を忘れてしまう「不注意」
〇感情や衝動買い等を抑える事が難しい「衝動性」
〇落ち着いてずっと座っているのが難しいので、体をモゾモゾ動かしてしまう「多動性」
の三つが表れます。
人によって症状まちまちで、私のように3つとも当てはまる方もいれば、一つだけあてはまる方もいらっしゃいますし、不注意性だけ深刻で残り二つは気にならないレベルの症状といった様々なケースがあります。
私の場合は特に不注意が仕事に支障をきたすレベルのもので、例えば人に話かけられただけでやらないといけない仕事を忘れてしまったり、電話に出ただけで集中力が途切れてしまう事がありました。学生時も授業が騒がしいと勉強が頭に入らず、図書館で勉強していましたが、それでも物音で気が散ってしまい座っていただけなんて事も多かったですね。
また、人と会話する際も他の人の話声や物音に意識を向けてしまい、「聞いていないのか」と友達を怒らせてしまった事も多々ありました。人の声が飛び交う飲み会やパーティーはいまだに慣れません。
私のADHDの症状への対策1
如何に自分のADHDの症状への対策をしてきたのかというお話ですが、集中力が途切れてしまう、予定が頭から消えてしまう体質は変えられないため頭以外の記憶媒体を考えました。
例えば小型のメモ帳、スマホ。それらに予定を毎日書いています。暇があればいつもメモ帳とにらめっこして「今、何やるんだろう」「やり終えてない仕事はないだろうか」と確認しています。これだけでもかなり抜けは減ります。
メモやスマホですがすぐに取り出せて何度も確認出来るものがいいです。カバンの奥深くにしまったり、重くて持ち運ぶのが不便な物ですとやはり適宜、確認が難しくなってしまいます。
加えてスマホのアラーム機能がいいです。どうしても忘れてはいけない予定は1時間前や10分前にアラームがなるようにセットし「あ、あれやらないと」と気が付くようにセットしています。
私のADHDの症状への対策2
他人との会話で意識が集中できない症状に対しての対策は、飲み会では難しいですが、商談では自分で場所を指定できる事も多く、なるべく客の少ない喫茶店や社内でも使われる事が少ない応接室等を指定して、集中力を保つようにしています。
加えてやはり会社や周囲の協力や理解をしてもらう事も必要です。例えば私の場合、それなりに人と話す事は苦にならず営業のような商談をして話をまとめたり、商品を売ってくる能力は比較的高いです。ですが前述したとおり不注意の影響で事務的な書類作成、決算書作成、細かい資金の管理といった事は不得手です。
会社に相談したところ運がいい事に、手が空いている際にチェックしてくれる先輩、処理してくれる上司がいてくれて、商談に集中出来る環境を作ってくれています。
以上の対策をまとめると、自分の特性を理解しメモやスマホの力を借りること、苦手な状況を避けること、周囲の協力を得ること、の3点が有効だと考えています。
私が抱えるADHDを含め発達障害は、社会人になってからの方が人間関係や仕事自体のミスで苦労することが多いかと思います。
発達障害は完治することはないので、いかにその性質と上手く付き合うかがカギになってきます。もし、自分に合わない仕事であれば転職も必要ですし、必要とあれば障害者枠での就業も考えなくてはいけません。
注意してほしいことは「自分は発達障害で、ダメな人間なんだ」と思ってしまうことです。自己肯定感の低下により鬱病などになりかねません。そうなる前に、私が話した対策や仕事を変えるなど、何でも行っていきましょう。
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