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ADHDと診断されるまでの私は苦難ばかり。宇宙人みたいと言われたことも

 

この記事は発達障害のADHDを抱える30代の女性に書いていただきました。

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学生時代の苦難

 発達障害のADHDと診断を受けたのは最近ですが、思い起こせば昔からその性質はあったように感じます。一番の問題は人間関係が作れないことです。

 小学校は、大人しく、自分の意見が言えない子で友達作りにすごく苦労しました。ただ、一旦仲良くなるとすごく頼ってしまうため(距離感が近くなってしまう)、相手は困り引いてしまいます。それで、なかなか本当の友人というのを作れなくて寂しい思いをしていました。自閉症スペクトラム障害の人は、人との距離が近すぎるという性質がありますが(全ての人ではないですが)、私にも少しその気があるのかもしれません。

 中学では仲間外れにされました。理由は、「〇〇(私の名前)が△△のこと悪く言ってたよ~」という噂がどんどんエスカレートしていって、クラスメイトからは嫌な人として誰も近寄ってくれませんでした。理由は思ったことを正直に言ってしまう性質のためです。後から考えるとADHDの衝動性が原因だとは思いますが、正直分かりません。

 だんだん学校に居場所がなくなり不良の友達と絡むようになりました。そこから、非行に走ってしまい化粧を覚え、不良の彼氏ができてと、様々な出来事がありました。

 高校時代では中学時代のように嫌な思いをしたわけではないですが、やはり本当の友人ができたわけではなく、ここでも寂しい思いをしていました。しかし、高校時代、今の主人と出会いました。当時の私は彼のことが好きで好きで、なんでもかんでも、親よりも頼ってきました。主人とは20歳から一緒に暮らし始め、23歳で結婚。2人の子宝にも恵まれました。

成人してからの苦難

 社会人になっても私は、人とのコミュニケーションがうまくいかず、仕事を転々と変えました。ADHDの衝動性からなのか、気性が荒く、感情的になって辞めての繰り返し…。主人には「なんですぐに辞めてしまうの?」と言われました。その会話を聞いてた姑が、「人には体力の差もあるしできることできないことがあるんだから」と主人をなだめてくれて、暖かい言葉で助けていただいてました。こんなはずじゃないのに…。このように人と調和がとれない為、苦難ばかり…。

 私が、やっと発達障害(ADHD)に気づいたのは、今年の2月です。きっかけはパートで働き始めたことです。下の子が幼稚園に行ってる間、家計の足しにパートをしようと決意し始めたのですが、そこから多くの変化が現れてきました。パートの遅刻で人に迷惑をかけ怒られたり、短時間のパートでも極度に疲れやすく(過集中のせいか)帰ってきて家事ができなくて玄関先で倒れて眠ってしまう。子供のこともボーっとしてしっかり育児できてないという状態になり、日常生活をこなすことが困難でした。

 仕事では優先順位がつけられないためマルチタスクができなかったり、注意散漫で人の話を聞いてなかったり、片づけが出来なかったりと、いつも同じことで怒られます。「なんで、人が普通にできることができないのか?」と職場の人からは、宇宙人みたい、話が通じない…こんなことばかりどこに行っても言われ、ひとりぼっちになっていました。すごく浮いていました。年齢の割にはおどおどして落ち着きもないし、挙動不審に見られます。わたし普通じゃない…とやっと自分の中の宇宙人を自覚をしました。

発達障害と診断を受けてから

 主人に手を引っ張られ心療内科へ行くことになりました。そこでADHDと診断されました。同時に二次障害の対人恐怖症も併発していました。

 まず、ADHDのお薬であるコンサータを処方されました。コンサータは、効果はありましたが、吐き気と食欲不振で5キロいっきに痩せ、私には合いませんでした。この薬はメチルフェニデートで作られていますが、これは覚せい剤の成分であるメタンフェタミンと近いです。ですので、いち早く止められて良かったです。

 そしてストラテラに変更。ストラテラは最初40ミリ飲んでましたが効果があまり感じられずだんだん量が増えていって80ミリ、現在は120ミリ飲んでいます。お薬を飲み始めてからは調子が良くなり日中倒れこむほどの眠気はなくなりました。

 これが普通の感覚なのか~と体調の変化にすごくびっくりしています。毎日疲れ果ててやる気が起きない苦難の日々を過ごしていましたがあの時の鉛の入ったような体の重さがなくなりました。

 しかし、ストラテラも副作用があるので一生飲んでいるわけにはいきません。そのためにも、調子が良い時に色々と対策を練って、薬を止めた後も順調に行くように、時間管理にはアプリを活用したり、メモ取りを徹底したり、宇宙人と言われないように準備をしているところです。

[参考記事]
「ADHDだと診断された時の気持ちは?虚無感か安堵感か」

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