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ADHDの恋人に対して私がサポートしていた方法

 

 数年前にお付き合いしていた恋人の男性についてのエピソードです。交際がスタートしてしばらく趣味を共有しながら楽しく過ごしていたのですが、半年ほど過ごしていくうちに様々な兆候が見えてきました。ある日たまたま読んだ本に書かれていた「ADHDの特徴」にぴったり合致していることに気が付いてハッとしました。

 この記事ではADHDの恋人の性質を最初に説明し、それに対して私がサポートしていた方法について書いていきます。

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気付いたきっかけ1〜物をよく紛失する

 家の鍵、車の鍵をとにかく頻繁に失くすのです。1ヶ月に2〜3回はあったと思います。家に到着したらその辺の棚や机の上に何気なく置くので、家具の隙間に落ちたりし、見つけ出すことが大変です。ある日、約束の時間に大幅に遅刻してきたので理由を尋ねると、車の鍵も携帯も見当たらなかったからということもありました。失くしたのが保険証や免許証じゃなくて良かったと何度思ったかわかりません。

  ADHDの「不注意性」の性質から、物を紛失することが多かったのでしょう。

気付いたきっかけ2〜部屋が汚い

 部屋の中も片付いていないので、汚いです。ADHDの人は片づけることが苦手ですが、これも「不注意性」が原因です。

 部屋が散らかっているので、なおさら物を失くしやすい環境です。

気付いたきっかけ3〜趣味が次々と変わる

 多趣味なのは以前から知っていましたが、移り変わりが激しいのに驚かされました。特にゲームのプログラミングと小説の執筆の趣味を行ったり来たりしていました。ゲーを作っていると途中で小説のアイディアが浮かび、小説を書いているとゲームのアイディアが浮かんでくるのだそうです。何作品も手を着けたそうですが、一度も完結したことはないそうです。

 また、私はインドア派なのですが、彼の「〇〇ちゃん(私)と一緒にスノーボードできたらもっと楽しいと思う。」の言葉に押されて始めてみました。教えてもらいながら上達し、なんとか人並みに滑れるようになりました。夏になると、今度は登山に行こうと誘ってきたのです。良い機会だと前向きに捉えてこちらも何度か一緒に楽しみました。

 次第にランニングにも興味を持ったのか声を掛けてきましたが、さすがに毎日は仕事との兼ね合いもありできないという理由で断ったところ、「〇〇ちゃんってつまらない人だね。」と言われてしまいました。その後にも自転車、料理…と趣味の移り変わりは続きました。

 ADHDの人は多趣味が多いと聞いたことがあります。これはADHDの性質である「多動性」と無関係ではないでしょう。長い期間、落ち着いて1つのことをずっとやり続けることができず、飽きてしまうことが原因です。多動的なので、興味があるものを見つけるとすぐに飛びついてしまい、前にやっていたことは止めてしまうことがあります。

気付いたきっかけ4〜ぼんやりと空想にふけるのが好き

 彼の頭の中には架空のモンスターやRPGの世界が広がっているようです。子どもの頃は決まった道を行ったり来たりしながら(これも発達障害の特徴である常同行動)、夢の続きを空想するのが習慣だったとも言っていました。

 常同行動は自閉症の人に多い行動ですので、彼もADHD以外にも少しその性質が混ざっているかもしれません。

 また、頭の中に架空のキャラクターを作っている人の話を聞いたことがあります。その人は発達障害の性質ゆえに学校に溶け込めず、友達が少なかったことで、頭の中にキャラクターを作っていたと言っていました。この人も小説を書いているので、彼と同じです。意外と小説家の中には発達障害の人は多いのかもしれません。

勇気を出して伝えてみた

 上記以外にも優先順位を付けるのが苦手なことや、物を衝動的に買ってしまうなど、ADHDの性質を挙げればキリがありません。私は医師ではないので診断はできないものの、ほぼ確実にADHDの特徴に当てはまると思われたので、伝えにくいことではありましたが言葉を選んで慎重に伝えました。

 すると彼も「言ってなかったんだけど、本当は子どもの頃特殊学級(現在の特別支援学級)の児童だったんだ。」と、告白してくれました。

恋人としてのサポートの方法

 恋人として、彼のプライベートな部分も知っている近い存在として何ができるかを考えてみました。実践に時間を要したものもありますが、以下が彼と一緒に取り組んだことです。

サポートの方法①
 鍵の紛失対策に、携帯に、ストラップのようにカギを付けることを提案をしてみましたが、携帯も失くするので意味がないことに気づきました。携帯の方が失くしにくいのは事実ですが、1つ失くすと同時に2つ失くすことに繋がり、現実的ではありませんでした。

 代わりに鍵を掛けるフックを玄関ドアに付けました。家に入ったら靴を脱ぐ前に決まったところにカギを掛けることで、紛失を防ぐことができました。

サポートの方法②
 部屋が汚いことへの対策は100円ショップでカゴを大量に買って来て「文房具入れ」「ポイントカード入れ」「何でも入れ」など札を貼って整理できるようにしました。掃除して不要なものは処分し、できるだけ部屋をシンプルに整理しました。

 ADHDの人はどこに何を片づけたらいいのかが分からないゆえに適当にその辺に置いてしまう癖があるので、「札」を貼ることで「〇〇はここにしまうのだな」と分かるようになります。

サポートの方法③
 ADHDの衝動性から、後先考えずに物を買ってしまうので、見通しを持たせるようにしました。旅行の際、スーツケースに入らないほどの大量のお土産を買ってしまい、抱えて飛行機に乗らなければならなかったことがありました。次の旅行からは、あらかじめスーツケースの空き容量を見てから買い物に行くようにしました。

サポートの方法④
 小さい頃から発達障害の性質ゆえ「何で〇〇しなかったの?」と責められることが多かったのか、この言葉が苦手なようなので、「〇〇したら、〇〇だったね。次は一緒に気を付けようね。」と前向きな言葉を掛けるように努めました。

 発達障害の人は小さい頃から怒られたり、人との関わりが作れない経験が多いことから、自己肯定感が低いことが多いです。ですので、周りの人は意識してマイナスの言葉をかけないことが大切なのです。

 この彼とは残念ながら1年程で別れてしまいました。聞くところによると今まで交際してきた人数はそれなりにいるのですが、気持ちの移り変わり(多動性の強い)が激しいせいで半年以上続いたことはなかったそうです。1年でも長い交際ができたことで、少しステップアップできたと感じてもらえたら嬉しいです。

[参考記事]
「彼のADHDの性質が原因で、別れることになりました」

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