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発達障害により人間関係が上手くいかず二次障害のうつ状態に

 

この記事は発達障害を原因とする人間関係の悪化で、二次障害のうつ状態になった経緯を書いていただいています。

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大人になってから診断された発達障害

 私はADHDと自閉症スペクトラム障害(アスペルガー症候群)と診断された20代です。精神科にかかるようになってから、4年が経ちました。私の持つ二つの発達障害は、大人になってから、精神科を受診して判明したものです。

 元々、発達障害なのではないかという自覚はありました。幼い頃から落ち着きがなかったり、一人で黙々と行動することを好んでいたり、言葉の言い回しが変だったりと発達障害らしい特徴はいくつもあるのですが、何より、「忘れ物が多いこと」と「片付けができないこと」が際立っていて、昔から生活に支障が出ていました。

 また、人間関係の基本であるコミュニケーションが苦手で、周囲の空気を読むのが苦手で周りと少しずれた言動をしたり、いわゆる「場の空気が読めないこと」が多くありました。しかし、それらは「ちょっと変わった性格」「おっちょこちょい」で済まされていて、それらの性質が出た際に怒られたり注意されるようなことはあっても、そういった「障害」があるという認識は周りからもされていませんでした。発達障害と認められたきっかけは、うつ状態がなかなか良くならず、転院をした先でおこなった知能検査とチェックシートでした。

子供の頃は、自然と発達障害がバレないように振舞っていた

 発達障害であることが周りから気づかれなかったのは、単純に発達障害の知識が今ほど広まっていなかったというだけではなく、うまく自分の障害の特性を隠したり、ごまかして来たからというのがあると思います。不注意は努力ではカバーできませんでしたが、いろいろな人の言動を観察して「普通人はこう動くし、こういったことを楽しいと思うんだ」などと定型発達者の特徴を学んでそれを自分に取り込んでいました。そしてボロが出そうな交流は極力避けたり、自分なりの手段で周りと同じような結果になるようにと努めてきたように思います。

 そのやり方でなんとか中学までは大丈夫でしたが、高校ではもっと高度なコミュニケーション(人間関係)が要求されるため、どんどん精神的に辛くなってきました。さらには忘れ物の癖は相変わらずで、忘れ物を何度もしてやがて先生や友達からの信用を失っていきました。中学生までは親が身近でサポートしてくれていましたが、高校生になると自分一人で忘れ物をしないように注意深く行動しなければならないのですが、これができませんでした。

 結局は人間関係が上手くいかず、高校は中退してしまいました。ただ、周りが見えなくなるほど過集中の性質があるため、勉強にのめり込むようになり、高校卒業程度認定試験に合格したあと大学へと進学しました。

苦手分野を避けて通れない状況になり、うつを発症

 進学先は実家からは遠い場所にあり、一人暮らしを始めました。様々なことを一人でこなさなければいけない状況になりましたが、最初は今までのことを反省して一からやって行こうという気持ちでみなぎっていました。それは高校を辞めたきっかけである人間関係、そして忘れ物が多いなどの身の回りのことです。

 しかし、やはり大きな壁にぶち当たってしまいました。アルバイトを始めたものの、マルチタスクが致命的にできないというのも分かり、上司からは何度も怒られました。例えば飲食店で、注文のあった料理を運びつつ、他のお客様のオーダーに応じたり、食事の澄んだ卓のテーブルを片付けるといったことが順序良くできず、一つの過程を忘れてしまったり、他のスタッフと連携を取れなかったり。それは何度繰り返しても直せないものだった上に、カバーもできないものでした。

 大学での人間関係は、入学してすぐに、空気の読めない発言をして周りから距離を置かれるようになったり、何気無い一言で人を怒らせてしまうものの、何が悪かったのかが全く分からないという事態に陥りました。

 また、スケジュール管理が苦手だというのにあらゆる予定を詰め混みすぎて、時刻に間に合わないということが日常茶飯事でした。スケジュール管理は物の整理整頓と似たようなもので、部屋の中と同様、時間管理もぐちゃぐちゃでした。周りからは「このスケジュールはどう考えても無理でしょ」と言われますが、予定を減らすことはできませんでした。自分で無理があるというのが分からず、予定の入っているところにびっしりと予定を詰め込んでしまい、それらをこなせなかったということです。

 こういうことが積み重なった結果、今まで経験したこともないだるさや無気力を感じ、心療内科を受診しました。そこで出された診断は「うつ状態です」とのことでした。これは後から分かったことですが、発達障害の二次障害によるものです。

発達障害とはうまく付き合っていくもの

 診断先の心療内科では回復が見込めず、さらに調子が悪くなり、入院寸前の状況になってしまいました。そこで、入院施設のある病院へ紹介状を書いてもらい、その先の精神科で知能検査とチェックテストを受けることになり、やっと「ADHDと自閉症スペクトラム障害の合併」ということが分かりました。うつ状態であるのも、発達障害の二次障害であることも分かりました。

 もっと早くに自分の特性を知り、認めていればうつ状態になることは防げたかもしれません。私の場合は極端な例だったと思いますが、特性に合わないことを無理にする必要はないと思います。現在は、人間関係は浅くし、スケジュール管理も無理のないように周囲のアドバイスを聞くようにして気をつけています。無理矢理適応しようとして、深刻な二次障害を引き起こすパターンは数多くあると思います。発達障害ということを知識としてなるべく早いうちから知り、それを受け入れて生きていくのが最善だと思います。

[参考記事]
「発達障害の「二次障害」とは何か。放置すると大変なことに」

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